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『クレタ通信』
greece ギリシャからの便り
ギリシャの収穫風景

ギリシャの収穫風景

ギリシャのオリーブ収穫風景をご紹介します。

クローバーが広がるオリーブ畑

見渡す限り続くオリーブ畑。何本の木があるか正確な数は分からない…と言われるほど。
数多く実をつけているオリーブの木から、今年収穫をする木を選び、オリーブの木を傷めないように
丁寧な収穫を行います。同じ木から毎年は採りません。それは、落ちた実もオリーブの木の栄養になるから。
毎年収穫をしない木があるから、オリーブの品質を落とさず、毎年安定して収穫が出来ます。

 

オリーブの木の下にネットを

収穫する木が決まれば、実が落下して傷がつかないよう、木のまわりにネットを張り巡らせます。
オリーブの木の下にはクローバーが隙間なく生えているため、雑草が育つのを妨げてくれるだけでなく
オリーブの実が落下した時のクッションになり、傷をつけずに収穫できます。

 

オリーブの実を手作業で収穫

ネットの準備が出来たら、オリーブの実を収穫します。ここからは時間の勝負。
オリーブの実が傷つかないシリコン製の道具を使用し、素早く実を落とします。
イソギンチャクのような赤い道具は、風車のようにくるくると回り、オリーブの実を
手で撫でるように枝から外すことができます。

 

オリーブの実を集める

1つの木の収穫が終わると、ネットの端と端を持ち、一か所に実を集めます。
大きな木の枝は省かれますが、小さな木の枝や葉も一緒に集めていきます。
木の枝や葉は、オリーブを洗浄するときに取り除かれるので問題ありません。

 

麻袋につめて

通気性の良い麻袋にオリーブの実を移します。ここも時間との勝負。
コロネイキ種は小粒なので麻袋には大量に入りますが、その分麻袋が重くなるため、
男性も掛け声をかけながらトラックに急ぎで積み込んでいきます。

 

12時間以内に収穫、洗浄、採油が完了

麻袋で運ばれたオリーブの実は、水が流れる台に運ばれ、洗浄・選別されます。
オリーブを選別した後、攪拌されペースト状になったオリーブを温度管理され光の入らないタンクに入れ、
オリーブオイルと果実が分離するのを待ちます。4ヵ月経つ頃には、上澄みに輝くオリーブオイルが。
待ちに待った『フシコス』が誕生します。

 

 


伝統製法を守り、農園で働く人々に愛されたオリーブオイルは、
とてもフレッシュでスパイシーな味わい。
お召し上がりの際に、農園の景色を見ながら楽しんでいただけると幸いです。

 


 

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