ギリシャ・クレタ島と日本の未来
ギリシャ・クレタ島は、世界ではじめて文明が出来た国であることをご存知でしょうか。
今の日本とは全く違うものさしで動いているギリシャ・クレタ島。
その魅力と、これからの未来について本日はご紹介します。
クレタ・シラキスは、ギリシャ・クレタ島のエキストラヴァージンオリーブオイル『フシコス』や
バルサミコソース、グリークハニーを販売している企業です。
現地とのやり取りを密に行い、最高峰のオリーブオイルを安定して日本へ輸入出来るよう、家族でもある彼らとの絆大切にしています。
彼らとの絆が教えてくれたこと、それはギリシャ・クレタ島の文化や伝統です。
ギリシャの人々の印象と言えば、「働かない」「時間にルーズ」とイメージを持たれている方も
少なくはないでしょう。でもそれは、考え方や思い描く理想の違いかもしれません。
オリーブを栽培している地域で有名なのは、イタリアのトスカーナ地方やスペインのカタルーニャ地方。
生産量では3位のギリシャですが、その品質はイタリアやスペインがこぞって買い付けを行うほど高く、
6,000年前からオリーブ栽培を行ってきた歴史が物語っています。
なぜ、それほど高い品質を維持できるのか。
それは、ギリシャがオリーブ栽培において、生産量を超える収穫を絶対行わないというのも
1つの理由でしょう。
今、目の前の利益のためにオリーブを採ることよりも、毎年オリーブが収穫できるよう、
維持することを重んじて栽培を行っているのです。いわゆる循環型社会(Circulation possible society)が成り立っています。
畑や作物は生き物です。自然の生態系のバランスを崩すと自然が破壊されたり、作物が取れなくなるように、
自然界に生きている人間にも生態系のバランスを維持する義務があるという考え方を持ち、クレタ島の人々は
堅実に暮らしているのです。
ギリシャ・クレタ島でのオリーブ栽培は、必要以上に採りすぎることは絶対にありません。
必要であるオリーブのみ収穫し、他の実は、完熟した後土に落ちて次のオリーブの実が育つまでの栄養にします。
代々続く伝統が彼らにこの栽培方法を教えたのです。
将来を見据えたこの栽培方法・考えが、長い目でみると大きな価値を生むのです。
6,000年も続いているのですから、何が正しいのかは一目瞭然です。
その栽培方法と相反しているのが、スペインのカタルーニャ地方や、イタリアのトスカーナでの栽培方法と収穫。生産に追いつかない収穫(採りすぎ)により、木が弱り、細くなってしまうことで害虫被害が起きやすくなっている現状が問題視されています。
日本でも経済成長のために行われている大量生産。大量生産は、大量の資源消費から大量廃棄に繋がります。
ギリシャ・クレタ島の文化は見習うべき点を多く持っています。
日本は、「最適生産・最適消費・最小廃棄」の持続可能な循環型社会を目指す必要があるのです。
ギリシャ・クレタ島が長い間培ってきたもの、守ってきたものは、日本が見習うべき伝統であり、
日本の先に見えるのが、ギリシャの文化や伝統ではないでしょうか。
日本の文化の方が遥かに進んでいるように感じてしまいがちですが、ギリシャ・クレタ島の文化こそ、
最先端のように感じてなりません。
持続可能性(sustainability)のある、生産がこれからの日本の課題になるでしょう。
私たちは、ギリシャ・クレタ島の最高峰のオリーブオイルを輸入出来ていること、そして、それを生産している
彼らと家族を超えた信頼関係を築けた事をとても誇りに思っています。