名脇役<かぼす>とオリーブオイル
爽やかな香りと、ほどよい酸味がクセになる、<かぼす>。
ふぐ料理や水炊きなどの日本料理に欠かせません。
フシコスの店舗は福岡にありますが、そのお隣の県大分は、かぼすの全国生産量の98%。
かぼすジュースやドレッシングなど、かぼす製品が数多く福岡でも手に入れることができます。
そんな身近なかぼすですが、旬な時期にしか使わない・・・という方も多いのでは?
お肉にも魚にも合い、お料理のポイントにもなる<かぼす>、積極的に使いましょう!
かぼすはレモンなどと同様にお皿に添えられているイメージですが、上手に絞れていますか?
まずは、かぼすをお使いいただきやすいよう、お皿に添えられたかぼすを周りに飛び散らさず、しっかり使える
裏技の切り方からお教えします!
周りに飛ばさない、かぼすの切り方
- かぼすを横半分にカットする(ヘタと水平に切る)。
- 半分に切ったかぼすに斜めに包丁を入れ、くし形に3等分に切る。
※房に沿って切ると、果汁が周りに飛び散ってしまいますが、この方法だと房がすでに切り分けられた状態なので、効率よく果汁をしぼることが出来ますよ!
かぼすの栄養素
かぼすは、さまざまな栄養効果があり、旬の時期にはより取り入れたい名脇役です。
香り成分が消化を促進させるほか、豊富に含まれるクエン酸が食欲を増進させたり、筋肉に蓄積した乳酸を分解して肩こりや頭痛をやわらげたりする効果も。また、免疫力を高めて丈夫な体を作るため、風邪の予防にも役立ちます。
● 疲労回復効果 ●
すだちやみかんなどに含まれるクエン酸には、ご存知の通り疲労回復効果があります。
かぼすにもクエン酸が含まれているため、疲労回復に効果的です。
● 肥満解消 ●
かぼすの皮に含まれる“スダチチン”という成分はポリフェノールの一種で、脂質の代謝を改善し、
体重増加を抑制する効果がある事が認められています。
(徳島大学大学院教授 酒井徹氏と県立工業技術センターの研究グループより)
● アロマテラピー効果(テルペン)●
自然の中で日常的に遭遇する「よい香り」の多くはこのテルペンが生み出すものです。
爽やかな香りが気持ちを落ち着かせ、爽快な気分にさせてくれるだけでなく、神経の興奮を鎮め
ストレスを解消してくれる役割もあります。
● 血管を強くする ●
かぼすには、ポリフェノールの1つであるフラボノイドが含まれています。
このフラボノイドは抗酸化作用が強く、血管を強くする働きがあり、がんや老化、高血圧、動脈硬化、
脳卒中を予防することが出来ます。
(2006年には徳島大学の研究チームが、血糖値の上昇を抑える効果があると発表しました)
こんなに健康効果がある、かぼすとオリーブオイル、合わないはずがない!
おいしいかぼすと、おいしいオリーブオイルの組み合わせレシピをご紹介。
◆かぼすうどん
- うどんをお好みの硬さに茹でます。
- うどんをお皿に移し、オリーブオイルと塩をかけます。
- かぼすのヘタを上にして横半分に切り、うどんの上に乗せて完成。
- かぼすをたっぷり絞ってお召し上がりください。
◆さば缶パスタ
- フライパンにオリーブオイル(大さじ1)を入れ、刻んだにんにくを炒める。
- 鍋に湯を沸かして(塩を適量)パスタを茹でます。
- 鯖缶の鯖をほぐしてフライパンへ加え、しいたけ等のきのこ類も一緒に炒めます。
- パスタが茹で上がったら、ゆで汁をフライパンへ加え、茹で上がったパスタもフライパンへ。
- お皿に盛りつけ、かぼすを絞って完成です。
- お好みで焼きのりや青じそを飾ってもおいしいです。
◆かぼすのパウンドケーキ
- かぼすを絞って果汁を取り出します。(中1個分)
- ボールにオリーブオイル(大さじ4.5杯)と砂糖(70g)を入れよく混ぜ合わせます。
- 2に溶いたたまご(2個)を少しずつ入れて混ぜ合わせ、かぼすの果汁も入れます。
- 薄力粉(100g)とベーキングパウダー(3g)を合わせて振るったものを3に入れ、ゴムベラで粉っぽくなくなるまで混ぜます。
- パウンドケーキ型に入れ、170度に予熱したオーブンで40分程焼きます。途中、表面が乾いてきたところでナイフで一文字の切込みをいれておくと綺麗に膨らみますよ。
※粗熱が取れたらラップをしておくと、よりしっとりとしたパウンドケーキのできあがりです。
◆かぼすドレッシング
- かぼすを搾り、種が入っていたら取り除きます。(大さじ5杯)
- 1の果汁にお醤油(大さじ2)・はちみつ(小さじ1)・三温糖(小さじ1)を加え、よく混ぜ合わせます。
- ドレッシングにする直前にマヨネーズを2に混ぜて完成です。
※フレンチドレッシングのような味わいがとてもおいしいドレッシングです。余ったら冷蔵庫で保管を。お好みではちみつと砂糖は調整してくださいね!
最後に
かぼすは、果皮が美しい緑色をしていて硬く、つやとハリがあり、香りがよいものがおすすめです。
ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存すると1ヶ月以上鮮度が保てます。
フシコススタッフは、搾り汁を製氷皿で凍らせ、密閉容器に入れて冷凍庫で保存していつでも使えるようにしています。
冷凍保存であれば1年以上もつため、旬でない時期でも使えるのでとても便利ですよ。