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『クレタ通信』
greece ギリシャからの便り
ギリシャの国民的スポーツ

ギリシャの国民的スポーツ

日本でも人気の、毎回メダルが期待される競技の一つに「レスリング」がありますが、レスリングはギリシャの国民的スポーツです。

 


国技と“国民的スポーツ”の違いとは!?


日本の国技は?と聞かれて、ほとんどの方が「相撲」と答えるでしょう。しかしこれは間違いです。
国技とは、国家が法令等で定めるスポーツを指しますが、日本は相撲を国技とは定めていません。

一方、国民的スポーツとは国民に親しまれて国の文化に重要とされるものを指し、日本の相撲やアメリカの野球などは国民的スポーツに該当します。


レスリングの歴史


オリンピックでは男女ともに各階級ごとにメダル獲得が期待され、メダルの色に注目が集まるほどのスポーツですが、その起源は5,000年前とも言われています。古代ギリシャにおいて、レスリングは「科学」「神の芸術」とも言われ、上流階級の体育としても奨められていました。紀元前708年、古代オリンピックにおいて5種競技(円盤投げ、やり投げ、走り幅跳び、ランニング種目、レスリング)に加えられ、その中でも最も重要視された種目だったそうです。

日本にレスリングが伝わったのは、早稲田大学にレスリング部ができた1931年。1932年には日本レスリング協会が設立されます。その後、戦後GHQに武道の指導を規制されたのをきっかけに徐々にレスリングに人気が集まりました。
2016年のリオデジャネイロオリンピックまでのレスリングでの日本のメダル獲得数は、金メダル32個、銀メダル20個、銅メダル17個の計69個。女子にいたっては、オリンピック種目に採用された2004年のアテネ大会以降、すべての大会でメダルを獲得しています。


古代ギリシャの時代からギリシャ国民に愛されるレスリングが、今では日本のお家芸と言っても過言ではないスポーツとなっていることにもまた、ギリシャとの繋がりを感じますね。

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