照明にも使用されたオリーブオイル
オリーブオイルは先史時代から住まいや公共の建物の照明のために使用されていました。
オリーブオイルは、照明の原料として使われ始めたことにより、
様々なものを象徴するようになりました。オリーブオイルは明かりの源として
見られるようになったのです。
明かりを必要とする夜の儀式では、現代の崇拝と同じように
オリーブオイルの役割は聖なるものでした。
ヘロドトス(紀元前5世紀)によると、エジプトでは「点燈祭」という特殊な祭りが
行われていたということです。
全員が燭台に火をともし、とても華やかであったと彼は記しています。
以上のようにオリーブオイルは照明用の最古の燃料であったということが分かります。
またオリーブオイルは古代ギリシャでは「偉大なる医薬」と呼ばれ、その高い抗酸化作用や
豊富に含まれる栄養成分により医薬としても利用されていました。
食すだけではなく人々の生活を明るく照らし、病気を治すためにも使われていたオリーブオイル。
6000年以上前の栽培記録が残るなど、様々な歴史があり世界最古の食用油とされています。