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『クレタ通信』
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良質なオリーブオイルを選ぶために重要な「等級」とは!?

良質なオリーブオイルを選ぶために重要な「等級」とは!?

オリーブオイルには、品質を示す「等級」があります。

エキストラバージンオリーブオイルが一番品質の良いオリーブオイルというのは一般的に知られていますが、販売されているオリーブオイルの名称を見てみると「ピュアオリーブオイル」と表示されている商品を見かけることはありませんか?「ピュアオリーブオイル」と聞くと、名前からしてとても純度の高い自然なオイルを想像しがちですが、実はこれは、意外に知られていないオリーブオイルに関する誤解です。

IOC(国際オリーブオイル協会)が定めるオリーブオイルのカテゴリーの中では、「ピュアオリーブオイル」は品質の低い精製オリーブオイルに分類されています。

IOCでは品質の高い順に

1. エキストラバージンオイル(酸度0.8%以下)
2.バージンオイル(酸度2.0%以下)
3.オーディナリーバージンオイル(酸度3.3%以下)
4.ランパンテバージンオイル(酸度3.3%を超えるもの、味や香りに欠点があるもの)
5.リファインオリーブオイル(バージンオイル(主に4)から精製されたオイル)
6.ピュアオリーブオイル(5.精製オリーブオイルと2.バージンオイルをブレンドしたオイル)
7.クルードオリーブポマースオイル(オリーブの搾りかすを溶剤で抽出したもの ※工業用)
8.精製オリーブポマースオイル(食用として7.クルードオリーブポマースオイルを脂肪酸組成を変えない範囲で精製したもの)
9.オリーブポマースオイル(2.バージンオイルと8.精製オリーブポマースオイルをブレンドしたもの)

と定めています。また、IOCではエキストラバージン・オリーブオイルを次のように定義しています。

バージン・オリーブオイルは、オリーブ樹(Olea europaea L.)の果実から機械的または物理的な手段のみにより、オイルを変性させない条件下(特に温度条件)で得られたオイルであり、洗浄、デカンテーション、遠心分離、濾過以外の処理を経ていないものを指す。

日本はIOCに加盟していないため、国際取引基準に沿った試験や検査もなく、基準はJAS(日本農林規格)が定めている「オリーブオイル」と「精製オリーブオイル」の2カテゴリーのみです。IOCの基準と比べても定義が曖昧なため、メーカーごとに様々なブレンド比率で「ピュアオリーブオイル」が作られている状況にあります。

様々な仲介業者を通して日本で販売されているオリーブオイル。仲介業者を通す度に品質の保証が難しくなっていることも事実です。正しい知識を持ってオリーブオイルを選ぶことは食の安全につながります。
「フシコス」はギリシャ・クレタ島産コロネイキ種を100%使用した、品質の高いエキストラバージンオリーブオイルです。

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