オリーブオイルの本場、地中海沿岸地域で古くから加熱調理にも使われてきたオリーブオイル。
揚げ物にもオススメな理由をご紹介します。

オリーブオイルが揚げ物にオススメな理由

揚げ物は油を多量に含むため、健康に悪く肥満につながるという今までの考え方も
近年の研究により覆されました。正しい揚げ方で揚げた場合、周りのぱりっとした
外皮が、揚げ物の中に油が浸透するのを防ぎます。
そのためには油を充分に温めなければいけませんが、この時、加熱し過ぎて
煙が出ないように気をつけます。さらに、材料をいっぺんにたくさんの油の中に入れると
温度が低下し、ぱりっと揚げることができません。
いずれにしろ、オリーブオイルを使った揚げ物のほうが一般的な種子油で揚げたものより
脂肪分が少ないことが判明しています。
つまり、種子油より低カロリーのため、肥満の可能性が少ないのです。
さらに揚げることによる水溶性のビタミンが破壊されることもなく、揚げたものの
栄養分はほとんど変化しないことも証明されています。

3～5回使用できるから経済的

オリーブオイルは揚げ物に何度も使えますが、毎回揚げるものが変わると味に影響を
及ぼします。しかし同じ種類の料理であれば濾して3～5回使用することができます。
オリーブオイルは酸化に強いため数回使用したあとでも含まれるビタミン類の30～50%
以上はそのままです。

オリーブオイルは発煙点（煙が出て劣化が始まる温度）が200℃前後と高いので短時間で
食材に火を通すことができます。そのため食材の表面はぱりっと、中はしっとりと仕上がります。
オリーブオイルの本場、地中海沿岸地域では野菜や魚などの素材に衣を付けて揚げる
フリットという料理が広く親しまれており、揚げ油にはオリーブオイルが使われているのが特徴です。
日本にも伝統的な和食として「天ぷら」がありますが、そのルーツにもなったのが
フリットという説もあるそうです。
古くから揚げ油としても使われているオリーブオイル。
生食だけでなく、ぜひ揚げ油としてもお使いください。

                                                                                                 出典：健康の秘密・オリーブ油
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ニコス&マリア・プシラキス著