世界一心臓病の発生が少ない島、クレタ島
長寿の島クレタ島。その秘訣はオリーブオイルだった。
日本では年間8万人もの人が心不全などの心臓疾患によって命を落とすと言われています。
そんな中、世界各国における心臓疾患による死亡者数を調べたある研究によると
死亡者数が極端に少ない地域がありました。
そう、地中海に浮かぶギリシャ・クレタ島です。
研究者たちが注目したのは、島の食生活でした。クレタ島はオリーブ栽培発祥の地ともされていて
オリーブオイルを中心とした地中海式の食事が基本で、オリーブオイルの一人あたりの年間消費量は
なんと40リットル以上、日本人の平均の数十倍にもなります。
これまで食用油の摂り過ぎはあまり体に良くないと言われてきましたが、
心臓病治療の名医、原田和昌先生(東京都健康長寿医療センター副院長)によると
オリーブオイルを摂ることで心臓疾患などのリスクを減らすことができるといいます。
さらにスペインの研究チームの調査結果によるとオリーブオイルを多く摂る人は
そうでない人に比べて心臓疾患のリスクが44%も減少することも分かっています。
これはオリーブオイルに多く含まれているオレイン酸が悪玉コレステロールを減少させ
動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病の予防と同時に善玉コレステロールを増やし、
血圧を下げる働きによるものと言えます。
クレタ島では、ほぼ全ての料理に使われているオリーブオイル。
日本の料理においても普段の食用油をオリーブオイルに変えることで手軽に摂り入れることできますよ。