たっぷりオイルで最後まで美味しく!おうちアヒージョの楽しみ方
アヒージョはスペイン語で「刻んだにんにく」という意味で、にんにくと一緒に様々な食材をオリーブオイルで煮込む、スペイン南部の伝統的な小皿料理(タパス)のひとつです。
スペインのバルでは定番の料理ですが、材料や調理工程はとても簡単!ご家庭でもお酒のお供としておすすめの1品です。ただ、「具材がありきたりになる」「オイルが水っぽくなって美味しくできない」「最後にオイルが余ってもったいない」などのお悩みも耳にします。
そこで、どんな具材でも美味しく仕上がる基本の作り方や、オリーブオイルを無駄にせず最後まで美味しく食べる方法をご紹介します。お酒を飲まない方も副菜やメインのお料理として楽しめるのでおすすめです!
●基本の食材
アヒージョの基本食材は【オリーブオイル、にんにく、鷹の爪、塩】のみ。
シンプルな食材と味付けだからこそ、素材の美味しさを味わえます。
食感を楽しむための下ごしらえの工夫や、自分好みに美味しく仕上げるコツをご紹介します。
<にんにく>
アヒージョに欠かせないにんにくは、切り方ひとつで味わいが大きく変わります。
・潰す
包丁の腹を使ってにんにくを潰すと、切るだけよりも香りが広がります。
・みじん切り
メイン食材やオイルとも馴染みやすく、にんにくの香りや旨味を楽しめます。
みじん切りをする前にも、包丁で潰してから切るのがおすすめです。
・スライス
食感が残る程度にスライスすると、にんにくのホクホク感が楽しめるため
1つの具材としても美味しく食べられます。
<鷹の爪>
鷹の爪も、切り方によって辛さを調節できます。鷹の爪がない時は一味唐辛子で代用可能です。
・辛いのが苦手な方
ヘタと種をとり、鷹の爪をそのまま使うと辛さを押さえられます。
・少し辛味を加えたい時
ヘタと種を取り、ハサミや包丁で輪切りにします。
・辛いのが好きな方
ヘタと種を取り、粗みじん切りにします。
<塩>
基本の分量はオリーブオイル100gに対して塩小さじ1/2です。
アンチョビや明太子など、塩気の多い食材を使う場合や体調、好みに応じて塩分はお好みで調節しながら加えてください。
●メイン食材を選ぶ
野菜やきのこ、肉、魚であれば、基本的にはどんな食材でもアヒージョが楽しめます。
時短で作りたい時は缶詰や生で食べても良い食材を選ぶと良いでしょう。
バケットに合わせる場合は、チーズや明太子など、パン屋さんで見かける組み合わせを想像してみると選びやすいです。また、牡蠣やそら豆、銀杏など季節限定の食材もより美味しく食べられるので、おすすめです。
●基本の作り方
1.にんにくは包丁の腹で潰してからみじん切りに、鷹の爪はヘタと種を取り除きます。
にんにく、鷹の爪の切り方はお好みで変えてください(※「基本の食材」を参照)
2.メイン食材は一口大に切り揃えておきます。エビなどの魚介類を使う時は、下処理も忘れずに!
3.小さめのフライパンやスキレットなどにオリーブオイル(200g~300g程度)を入れ、
にんにくと鷹の爪も加えて火にかけます。
4.オイルがぐつぐつしてきたら、火の通りにくいものから順番に食材を加えます。
全体的に火が通ったら、塩(小さじ1)を加えて味を調えれば完成!
<お肉や魚介の下ごしらえ>
肉や魚介類を使用する際は、必ず表面の水分をキッチンペーパーなどでしっかりとふき取り、均一に火が通るように一口大に切り揃えましょう。
<下ゆでが必要な食材>
ブロッコリーやじゃがいもなど、下茹でが必要な食材はオイルで煮込むことで柔らかくなるため、食感を残すためにもいつもより固めに茹でるのがおすすめです。
●アヒージョの〆はこれで決まり!
バケットにオイルを浸して食べても、オイルが余ってしまってもったいない・・・そんな経験はありませんか?そんな時は簡単ペペロンチーノでオイルを最後まで美味しく食べきりましょう!
アヒージョのオイルには塩分が含まれているため、パスタを茹でる時の塩はいつもより少な目でOKです。
●フシコスのおすすめレシピ
ウインナーやベーコン、ミニトマトやブロッコリーなど、まずは冷蔵庫にある食材で作ってみてください。
美味しくできると、普段なら使わない食材でもアヒージョを作ってみたくなるはずです。
★カマンベールと牡蠣のアヒージョ
まろやかな牡蠣の旨味ととろけるチーズが癖になる、牡蠣の季節限定のアヒージョです。
★4種のきのこのアヒージョ
様々なきのこの食感が楽しいアヒージョ。お好みのきのこで是非お試しください!
★ネギのアヒージョ
くたくたに火が通ったネギの甘みが食欲をそそる、お酒にぴったりのアヒージョです。
★菊芋のアヒージョ
話題のスーパーフード「菊芋」のホクホク感がたまらないアヒージョ