薬味とオリーブオイル
皆さんは「薬味」というと何をイメージしますか?
私たち日本人は、ネギやワサビ、大根などの野菜をはじめ、青のりやとろろ昆布、コショウや辛子、レモンやかぼすなど、海藻や香辛料、果物といったじつに様々な種類の薬味を使いこなしています。
江戸時代から日本での薬味の利用が発展したと言われているそうですが、今ではお店で出される料理だけでなく、冷凍食品やインスタント食品にまでのりやネギなどの薬味が付属しており、薬味が付いていない料理はないのでは?と思うほど味や出来栄えを仕上げる意味で「あって当たり前の材料」になっています。
そもそも薬味とは「料理に加えることで味を引き立て、香りや風味を増して食欲をそそらせるもの」のことです。日本でよく使われる薬味はねぎやみょうが、にんにく、大葉など香りの強いものが多いですが、オリーブオイルも香りや風味を楽しむために仕上げにひとまわしする使い方があります。そのように考えると、オリーブオイルもある意味「薬味」としての役割も担っているように感じます。
似通った使われ方の薬味とオリーブオイルですが、一緒に合わせて「薬味油」として使うのはとてもおすすめです。ネギやにんにくに含まれる「アリシン」という成分と油が相性が良いことは別の記事でもご紹介しましたが、味の組み合わせとしても相性抜群です。また、オリーブオイルが薬味の辛味や臭みをマイルドにしてくれるため、香りや風味を良さを残しつつさらに美味しさを引き立てます。
唐辛子や生姜、にんにくやネギのオイル漬けは、作っておくことで時短調理にもつながる万能調味料になります。簡単で美味しさアップの香味油、おうちでも作ってみてはいかがでしょうか。