日常使いのオリーブオイルと、身体に必要なオメガ3脂肪酸
オリーブオイルが酸化しにくく健康に良い油というのは、ここ数年でかなり周知してきています。
しかし、私達の身体にはオリーブオイル以外の必要不可欠な油があります。それが「必須脂肪酸」です。
オリーブオイルの主成分オレイン酸(オメガ9脂肪酸)は体内でも作ることができる成分ですが、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は体内で作ることができず、食事で摂取が必要な必須脂肪酸とされています。
※それぞれの脂肪酸の役割や身体への効果については、「油の種類と身体への効果」をご覧ください。
●見えずに摂りすぎるオメガ6脂肪酸
オメガ6脂肪酸は主にサラダ油、ゴマ油、コーン油などに含まれています。ご自宅ではオリーブオイルを使っているというご家庭でも、気付かぬうちに摂取しているこれらの油。なぜなら、ファストフードやお菓子、パン、カップラーメン等の加工食品に多く使われている油だからです。必須脂肪酸とは言えど、摂りすぎると身体へ悪影響を及ぼすため注意が必要です。
●子どもから大人まで嬉しい効果ありのオメガ3脂肪酸
オメガ3脂肪酸は菜種油、えごま油、亜麻仁油に含まれています。
これらの油は熱に非常に弱く酸化しやすいため、自家製ドレッシングなど加熱せずにそのまま食べるのがおすすめです。
他にも、オメガ3脂肪酸は【青魚、マグロ、鮭、マス、牡蠣、くるみ】などにも多く含まれています。
オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)は体内で「DHA(ドコサヘキサエン酸)」「EPA(エイコサペンタエン酸)」を作ります。
「青魚を食べると頭が良くなる」とよく言いますが、これはDHAに脳細胞の修復作用があり、記憶力アップや認知症・物忘れの予防に
効果的なためです。
●意識してオメガ3脂肪酸を摂取しましょう
必須脂肪酸の摂取目安は、だいたい[オメガ3脂肪酸：オメガ6脂肪酸＝1：2～4]と言われています。
気付かないうちに口にしているオメガ6脂肪酸に対して、オメガ3脂肪酸は比較的意識して食事に取り入れることが必要です。
加熱調理に適したオリーブオイルとオメガ3脂肪酸が豊富な食材を使って、美味しく必須脂肪酸を摂取しましょう！
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